待てる女になる

 

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        (南米パタゴニアのセロトーレ)

風邪ひきました。

休みの日に病院に行ったりすると、

診察時間より待ち時間の方が10倍くらい長い。

いらいらすることもあります。

みんなも待ってるのにな。

 

家でだらだら、でれでれ、たらたら、ぐでんぐでん

過ごすのは平気なくせに、

何もできずに待ったり並んだりするのがきつい。

 

天気はあいかわらずぱっとせず、もんもんとしてたから

ひとつ映画でも見に行きました。

 

『クライマー パタゴニアの彼方へ』

 

命綱はあるけど素手で垂直の山壁を

ライミングするイケメンや、

セロトーレの美しい映像にうひょっーとなるけど、

登頂する天候をひたすら待つ時間の

することない感がなんとなく普通でいい。

待つことのほうが長い。

 

ベースキャンプのコンテナハウスの前の道で

遅寝してだるそうに山の様子を双眼鏡で眺めていると、

現地の人っぽい方から「早く登れよ、バーカ」

みたいなことを言われる。

そこで「行くぞ」となる感じもいい。

 

高所恐怖症でなくでも体の中心あたりが

ぞわんとなりました。

 

頂上で裸になる男。

興奮して裸になる人をニュースで見ると

「なぜ脱ぎたい?」と思うけど

これは許す。自分でも脱ぐ、たぶん。

 

どっか行って、気持ちが高ぶって、

たまには脱いだりしてみたい。

捕まらない場所で。

 

飲むためにドリップしたコーヒーを、

突然プルンプルンにしてみたくなり、

計量もせず適当にサーバーへ直接

ゼラチンと砂糖と投入。

固まるまで待てず冷蔵庫を3回はのぞきました。

でも待てば出来上がりです。

豆はパプアニューギニア。お店にも負けません。

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映画とコーヒーゼリーのおかげで

ゼリーが固まるくらいまでは余裕の持てる女に

なった気がします。