旅の欲望~平戸編

f:id:piscocoffee:20150424223202j:plain

前世があるのなら、私は大奥にあがった

町娘で、将軍の寵愛を受け世継ぎを授かり、

それにより絶大な権力を手にし、トップに君臨するのです。

 

だったらいいな。

 

けれど、私は前世を信じませんの。

 

前世がシスターと言われたので、教会巡りをしたい

という友人。旅の行き先は長崎の平戸。

 

まずは平戸へ渡る前に波佐見焼の窯元めぐりに

行くことにしました。

教会はどうした? いいんです。

 

波佐見焼は今ちょっとしたブームらしいです。

青みのある白さが魅力です。

f:id:piscocoffee:20150424225735j:plain

見ると、どんどん欲しくなる。

シスターだったはずの彼女は物欲まんてんです。

まあいいでしょう。ほんとにかわいいのです。

 

帰り道、日本の棚田100選、鬼木棚田に寄ります。

霧が立ち込めて幻想的です。

f:id:piscocoffee:20150424231734j:plain

な、なんか人がっ!!!

f:id:piscocoffee:20150424231907j:plain

ひっ、ひーっ、人が死んでる。

f:id:piscocoffee:20150424232019j:plain

「あれは、かかし」とやはりシスターは冷静です。

 

久しぶりに感じた刺激を満喫し、

しゃれたコーヒー屋さんに立ち寄ったりしつつ、

本日のお宿へ。

 

「民宿 海の幸」 人生たぶん初民宿。

この年でも初体験はまだあります。

f:id:piscocoffee:20150424232918j:plain

部屋の窓から見える九十九島の夕焼けはお天気のせいで

見られませんでしたが、夕食のお刺身盛り合わせで

そんなの吹き飛びました。絶対2人前ではない。

 

煩悩の多いシスターと、大奥にあがることもない

2015年に生きる私は、量は多いに越したことはない。

漁師の嫁になった気分です。新鮮こりこり。

あら炊きもどんぶり盛り。

漁師の嫁もいい。

 

胃が2つあればいいのにと思っておりましたら

民宿の若女将さんが、「残しても明日の朝ごはんで

漬けにしますから」と。うぉーーーー。

明日の朝が楽しみすぎて、眠れません。

 

ぐっすり眠った後は、ごはんに漬けをのせ

お茶漬け。三杯おかわりしました。

 

翌朝は快晴。すばらしい九十九島の風景が広がって

いました。

 

さぁ、今日こそは教会へ。

f:id:piscocoffee:20150424234805j:plain

田平教会。山田教会。ザビエル記念教会。

どれも建築物として美しく、中に入ると静寂。

中の撮影は、心にフィルムにおさめてくださいと

案内されており、原則禁止されています。

おさめましたとも。

 

シスターだった友人に「なんか、ぴんときた?」

と何回か確認してみました。

「きれい~」「かわいい~」

・・・ピンときてないな。

 

やっぱり前世は信じません。

 

教会巡りを終え、川内峠をドライブしつつ

サスペンスを求め塩俵の断崖へ。

f:id:piscocoffee:20150424235839j:plain

あやうく誰にも言えない秘密を告白するとこでしたが、

お昼に食べたあごだしラーメンで歯にはさまったもやしが

口内にいすわり、うっかりしゃべってしまわず

よかったです。

 

そしてオバエ灯台まで軽く登山です。

車で登ればよかったと何度も言う彼女は、

教会でのひとときがちっとも役に立っていない。

 

旅の最後は、私が一番楽しみにしていた

佐世保バーガーです。

旅の準備は佐世保バーガーのお店を調べることに

ほとんどの時間を費やしたほどです。

選んだお店は「ミサロッソ」。

f:id:piscocoffee:20150425001018j:plain

すでにシスターでなくなった彼女も満足です。

2日間の旅でした。

 

f:id:piscocoffee:20150425001316j:plain

お土産の「おたくさ」と波佐見焼のカップで珈琲を

いただきました。

器が変わると味も変わるもんです。

おいしい!!!!

 

平戸また行きたいな。食べたいな。

f:id:piscocoffee:20150425001603j:plain